「もうKO中毒なんです。120%フルパワーで倒すところを見てほしい!」

 

3・22「KNOCK OUT REBELS SERIES.9」の[KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R]で小森玲哉と対戦する成尾拓輝。昨年11月の初参戦では下地奏人を倒してその強さをアピールした彼は、一直線に王座を目指しているという。その彼が今回、見せようとしているものとは?

 

 

 

──昨年11月30日のKNOCK OUT初参戦、常葉で下地奏人選手に勝利しました。今、あの試合を振り返ると?

 

成尾 1Rはリングを広く使われて、ステップワークで逃げられてたので、2Rはそれを修正して、一撃でヒザを合わせて勝てたので、自分にとっても成長につながった試合だったかなと思ってます。

 

──途中から修正するということは、これまでもありましたか?

 

成尾 いや、2Rに行くことが少なかったので、あまりなかったですね。1Rでなかなか攻撃が当たらないところから、どの攻撃だったら当たるのかというのをインターバル中にセコンドと話したりして、それが2RにバチっとハマってKOできた感じです。

 

──そこも含めて、いい経験になったと。KNOCK OUTで試合してみて、いかがでしたか?

 

成尾 メチャクチャよかったですね。KNOCK OUTは初めてでしたけど、スタッフの人とかも本当にいい人ばっかりで、かつ常葉も、ちょっと寒かったんですけど(笑)、施設の中はメチャメチャきれいで、本当に闘うことに集中できる環境だったなと思います。次もまたここで試合するとは全く思ってなかったんですけど(笑)、自分としては楽しみです。

 

──八角形リング「KNOCKTAGON」はどうでしたか?

 

成尾 思っていたよりも、自分が不利になるようなリングではなかったなと思いました。八角形なので追い詰めにくいとかあると思うんですけど、試合の中ではあまりそこは感じなくて、ずっとプレッシャーをかけ続けられるリングでした。

 

──本来は14日の後楽園大会に出場するはずが、1月末にONEでKO負けしてからの日数の関係で、この常葉大会にスライドになりました。ONEでの試合はどうでしたか?

 

成尾 本当にKOを狙って、1Rからずっと120%の攻撃を振り続けていってたんですけど、相手の中国人選手が体もすごく強くて、かつ距離感も合わせにくくて、そこがハマらずに、最後、顔とボディを効かされて負けちゃったなという感じでした。ちょっと世界の壁を知ったというか、やっぱり中国人選手は強いなという感じですね。しばらくは日本で土台を作り直して、もう一回海外に挑戦したいなと、今は考えています。

 

──今回は小森玲哉選手との試合です。印象は?

 

成尾 ちゃんと俺と打ち合ってくれるのかなっていうのは、一つ心配なところですね。動画とかも見たんですけど、別にテクニックがあって上手いというわけでもなければ、ちゃんと殴り合ってくれるかどうかっていうのも、ちょっと不安なところはあるので。でもミスしないように、自分の実力をはっきり見せて、圧倒して勝ちたいなと思っています。

 

──小森選手は過去の試合を見ると、けっこう殴り合う選手という認識なんですが……。

 

成尾 確かに、「激闘派」みたいな感じで紹介されてたりしますよね。でも動画を見たら、思ったより強くないなと思って。ここでぶっ倒して、スーパーフェザー級は他に敵がいないよねと早く思わせて、次のタイトルマッチとかに進んでいきたいなと思っています。

 

──では今回も早い段階での決着を狙って、最初から行くと。

 

成尾 そうですね、いつもそのつもりでやってるので、今回もフルスイングでいきます。

 

──では、前回のONEでの反省を踏まえる必要もない?

 

成尾 闘い方の部分においては、何も変わらないですね。フルスロットルで行って、本当に倒すか倒されるかの試合を常々やってるので。今回も変わらずやるだけです。やっぱり普通に判定勝ちしてるだけじゃ、上に行けないと思いますからね。もうギャンブル中毒というか、KO勝ちしてお客さんが盛り上がって、それをリングコーナーに登って見てる瞬間に、本当に中毒になっていて、それを求めてKO第一主義みたいな感じになりましたね。

 

──しかし、あんなに最初からフルパワーでいけるというのもすごいですよね。

 

成尾 みんな遠慮するというか、温存したりするところを、自分はもう最初から限界突破でいけるところ、本当に後先考えずに120%で終わらせられるところが、自分の持ち味かなと思ってます。

 

──最初から120%を出すために、アップとかを激しくやったりしているんですか?

 

成尾 いえ、アップとかも全然やってなくて。

 

──そうなんですか!

 

成尾 2~3Rぐらい、ちょっと軽めに合わせミットをするぐらいですね。最初から行けるのはたぶん、脳のブレーキを全て取っ払えるみたいな、そういう脳とか性格とかの部分じゃないかなと思ってます。

 

──ちょっとヤバそうな感じに聞こえてきました(笑)。

 

成尾 試合になったらもう本当に殺し合いというか、1対1でやるかやられるかの世界なので、ブレーキいらずの120%で、ゴングが鳴った瞬間からいけるだけのマインドセットが、試合の時には整ってる感じです。

 

──試合の時は、どこかのタイミングでスイッチが入る感じはありますか?

 

成尾 いや、もう本当にゴングが鳴った瞬間にスイッチが入りますね。その瞬間、本当にスイッチが入って、今までミットとかでは出せなかったような力とか技とかが、試合の中では出せるので。

 

──「練習ではできるのに、試合で出せない」みたいな声はよく聞きますが、全く逆ですね。

 

成尾 そうですね。練習ではメッチャ強いのに、試合になったら急に弱くなるっていう選手もいるんですけど、自分は本当に逆で。練習では全く弱いんですけど、試合になったらもうマインドがブチギマってるんで、今まで練習してない技とかも全然出せちゃって、謎にうまくいくっていう感じですね。

 

──そうですか! では自分でも予測がつかないところもあったり?

 

成尾 はい、もう制御不能ですね。

 

──今回は2戦目ですが、KNOCK OUTでの「先」も、改めて見えてきた部分があるのでは?

 

成尾 もう本当に、スーパーフェザー級のBLACK王座を獲って、REDも獲りたいと思ってます。今盛り上がっているKNOCK OUTでひと旗上げてやろうっていう気合いは、もうメッチャ入ってますから。

 

──3月14日の後楽園大会で、REDスーパーフェザー級はいろいろ選手が出てきました。BLACKはまだ選手層が薄くはありますが。

 

成尾 それだけにBLACKでは、龍聖選手をもう必ずぶっ倒せばチャンピオンですよね。その後はいきなりREDで、ゲーオガンワーン選手とやらせてほしいです。

 

──おお!

 

成尾 ムエタイ仕込みでメッチャ強い選手だと思いますけど、自分のフルスイングパンチをオープンフィンガーグローブでお見舞いして、無敵のゲーオガンワーンを倒したいと、今は考えています。

 

──龍聖選手の名前は以前にも出していましたが、2人ともに勝つ自信がある?

 

成尾 あります。まずは龍聖選手を倒して自分がBLACKのチャンピオンにならないと、その先も見えないので。龍聖選手とは早くやらせてもらいたいので、そのためにも今回、KO勝ちします。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

成尾 とにかく自分のパワーに注目してほしいなと思ってます。本当にスーパーフェザー級で一番と言えるぐらいの攻撃力を見せつけるので、相手がどんな感じで倒れていくのかっていうところを見ていてほしいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 


プロフィール
成尾 拓輝
生年月日:2002年8月26日生
所属:究道会館
出身:兵庫県神戸市
身長:173cm
戦績:27戦18勝(14KO)8敗1分
HOOST CUP日本ライト級王者