「もう子どもの闘い方をしている場合じゃない」成尾、3連敗からの再出発でペレーをKOし復活を証明する
6月の代々木大会でレオナ・ペタスに敗れて以来、約4ヵ月ぶりの試合に臨む成尾。今回の相手は、100戦以上のキャリアを持つタイ人ファイター、ペレー・サンライズジムだ。
レオナ戦では敗れたものの、相手に怖さを感じることなく闘えたことに手応えもあったという。しかし、今年は3試合すべてKO負け。30戦を超えたキャリアの中で、自身のファイトスタイルを見つめ直す必要性を感じ、攻撃の仕方や試合運びの改善に取り組んできた。
さらに、HOOST CUPのベルトを返上し、今後はKNOCK OUTを主戦場にしていく決意も固めた。連敗脱出だけでなく、新たなスタートを切る一戦。成尾は何を変え、どんな姿を見せようとしているのか。
「そろそろ子どもの闘い方をしている場合じゃない」
──6月の代々木大会でのレオナ・ペタス戦以来の試合になります。あの試合を今振り返ると?
成尾 ネームバリューもある相手で、メッチャいいチャンスだったんですけど、試合全体を通して何の怖さも感じなくて。1、2Rまでは「このまま行けるんちゃうかな」という感じで闘えたんですけど、本当にちょっとのミスで派手にぶっ倒されちゃいましたね。
やっぱり経験値の差という部分も大きかったと思いますし、あの一発だけで倒されちゃうところが、レオナ選手の強さだなというのは体感できました。でも、そんな相手にも一切怖さを感じることなく闘えたというのは、自分が強くなっているというか、度胸もついてきているなと思えました。
──結果は残念でしたが、手応えもあったと。
成尾 手応えはありました。ただ、あの試合で3連敗という形になっているので。今年3試合やって、3試合ともぶっ倒されて負けているので、本当にファイトスタイルとか、いろいろ考え直さないとなと思って、作り直しています。
──具体的には、どのように変えているのでしょうか?
成尾 フルスイングで、すべての攻撃を100%で振り抜くというのは、一見派手で、メッチャいいなと思っていたんですけど、そろそろ30戦を超えてきたあたりなので、そんなにいつまでも子どもの闘い方をしている場合じゃないなというのはあって。
ちょっとフルスイングの球数制限をかけて闘っていかないとなと思って、作戦を立てたり、練習でも打ち方を変えたりしています。
──フルスイングは、ここぞという場面まで取っておくイメージですか?
成尾 そのつもりではいるんですけど、試合になったらたぶん、関係なく行っちゃうのかなと思っています(笑)。でも、練習通りに行けば、落ち着いて闘えるはずなんですけどね。
初対戦のタイ人。守りの固い相手をどう仕留めるか
──今回はペレー・サンライズジム選手との対戦です。このタイミングでタイ人との対戦が決まった時はどう思いましたか?
成尾 ホントに対戦相手を聞いてもピンとこないし、試合の動画を見ても、もう全くピンとこないんですよ。印象を聞かれても難しいんですけど。
──何とも言えない感じですか?
成尾 何とも言えないですね。最初に話を聞いた時は、「もう俺、負けすぎて噛ませのタイ人を対戦相手に呼ばれてしまったよ!」って思ったりしたんですけど、今回の相手はちゃんと100戦以上やっているベテランのタイ人で、右ミドルは一発ありそうな選手でした。ここは派手にぶっ倒して復帰したいなというところですね。
──これまでタイ人との対戦経験は?
成尾 タイ人は初めてなんですよ。外国人はけっこうあるんですけど、タイ人は初めてで。
基本的にタイ人ってディフェンス力が強くて、別にKOを狙わずとも、もう判定でいいやと言って逃げ切られちゃうような印象があるので、たぶん次のペレー選手もそんな感じかなと思っています。それをどう畳みかけて仕留めるかというところが、次の試合の課題だなと思っています。
──いかにも守りが固そうですよね。
成尾 そうですね。たぶん、固く守って、安全に安全に闘って、一発ミドルを入れて距離を取って……みたいな闘い方をされると思うので、自分もそのムエタイスタイルに付き合って、蹴り潰してもいいし。あるいはパンチで畳みかけて仕留めきるのでも、どっちでも闘えるスタイルだとは思っているので、当日の試合ではそこを見せて勝ちたいなと思っています。
──やはり、派手に倒して今後につなげたいという気持ちも大きいのでは?
成尾 はい。前回の試合から4ヵ月ぐらい空いているので、ここはド派手にぶっ倒して、「成尾が復帰した!」というところを見せたいと思っています。そこは変わらずに、KOを狙ってやっていきます。
HOOST CUPのベルトを返上。KNOCK OUTを主戦場に
──ここで勝って連敗を抜け出した後は、どうしたいと考えていますか?
成尾 REDルールとかUNLIMITEDルールとかにも挑戦したいなと思っています。今回の試合もタイ人なのでREDルールがいいなと思ったんですけど、今回はBLACKということで。REDルールとか、より危ない試合を追い求めてやっていきたいなと思います。
──先日、HOOST CUPのベルトを返上したそうですね。これはKNOCK OUTでガッチリやっていくという決意の表れですか?
成尾 はい、その通りです。HOOST CUPのタイトルという肩書きを持ったことで、いろいろな団体で闘えて、成長できたところもあるので感謝しているんですけど、今はKNOCK OUTを主戦場にやっていきたいなということで、一旦区切りをつけたという形です。
──今回はベルトを返上してからの初戦になります。
成尾 そうですね。本当にイチからというか、今は3連敗もしているので、本当に初心に帰って裸一貫、ちょっと気合いを入れ直そうかなという感じです。
──スーパーフェザー級は、BLACKもREDも盛り上がってきています。
成尾 はい。今は龍聖選手がおいしいところを全部持っていっちゃっている状況なので、そこに俺もいるよっていうのを伝えるためにも、今回は派手に大復活したいなと思います。
「守りに入らず、もっと派手にKOを狙いに行く」
──最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
成尾 自分が連敗している中で、次も負けて4連敗したら、もうホントにキャリア的にもメチャメチャまずいと思うんですけど、それでも守りに入るような闘い方は一切せずに、もっと派手にKOを狙いに行くので、その攻撃力ですよね。
あと、ちょっとスタイルチェンジして、「うまく闘って最終的に倒す」というところをずっとやってきたので、そこに注目して、自分が倒すところを楽しみにしてもらえたらと思います。
──分かりました。ありがとうございました!
PROFILE
成尾 拓輝
所属:究道会館
生年月日:2002年8月26日
出身地:兵庫県神戸市
身長:173cm
戦績:
キック戦績
30戦18勝 (14KO)11敗1分
KNOCK OUT REBELS SERIES.15
開催日時:2026年11月03日(火)
開場: 11:30
開始: 12:00
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/knock_out_rebls_series15

