「女子格の概念を壊せるのは自分! このレベルじゃないというところを見せたい」小林愛理奈、マフィア戦で3連続KO勝利を狙う!
11月3日「KRS.15」のメインイベントで、マフィア・ペットモンコンディーと対戦する小林愛理奈。今年5月、約1年ぶりの復帰戦となったプードゥアン・コマンドジム戦でKNOCK OUT初参戦、そしてREDルール(オープンフィンガーグローブ着用のムエタイ)に初挑戦。鮮烈な秒殺KO勝利で新たなスタートを切った。
続く8月のKNOCK OUT-RED女子ライトフライ級王座決定戦でも、サネーガーム・サックチャムニをKOで下し、ベルトを獲得。今回は王者として、常葉大会のメインイベントを任される。
「試合をやるごとに成長していってるなというのも感じながら闘っています」
OFGムエタイへの挑戦で見つけたのは、意外にも自分本来のスタイルを崩さないことの重要性だった。相手に首相撲をさせず、得意のパンチを最適な距離から打ち込む。2試合連続KOという結果を残しながらも、さらなる進化を目指している。
今回の相手マフィアは、これまで対戦してきたタイ人選手とは異なり、自ら積極的に前に出てくるタイプ。小林はそのファイトスタイルを「やりやすい」と分析し、3試合連続KO勝利への自信をのぞかせる。
「KO勝ちは絶対なんですけど、今回も同じ攻撃で倒したいなというのはありますね」
そして、小林が見据えるのは一戦の勝利だけではない。
「自分だったら女子格の概念を壊せるんじゃないかなというのは、ずっと前から思っています」
女子OFGムエタイの可能性を切り開く王者が、メインイベントでどんな闘いを見せるのか。
3カ月間隔での連戦「試合を重ねるごとに成長を感じる」
──試合まで1週間を切りましたが(10月28日に取材)、ここからは最終調整ですか?
小林 火曜日にラストスパーも終わって、あとは調整でミットをやってという感じです。この時期は疲労でいつも起きられなくなるのですが、その感じも含めて、いつも通りかなと思います。
──KNOCK OUTに参戦して5月、8月、11月とコンスタントに試合が続いていますが、定期的に試合がある方が調子は上がりますか?
小林 そうですね。試合間隔が空くよりは、定期的に試合がある方が動きやすいですね。
──5月のプードゥアン・コマンドジム戦が1年ぶりの復帰戦でしたが、試合を重ねるごとにパフォーマンスが上がっている実感はありますか?
小林 1年ぶりの試合は結構不安やったんですけど、競技が変わったというか、やることも覚えることもいっぱいやったんで、そんなにブランクを長く感じることはなかったですね。
今は試合をやるごとに成長していってるなというのも感じながら闘っています。
──ブランクというよりもOFGムエタイにチャレンジするための準備期間という捉え方ですか?
小林 そうですね。思っていた以上に初めてのことがいっぱいでした。
OFGムエタイで見つけた新境地「相手にムエタイをさせない」
──REDルール=OFGムエタイは今回で3戦目ですが、このルールにも慣れてきましたか?
小林 ここ2試合は時間も短くて、きれいに勝った試合って意外と課題を見つけるのが難しいんですよ。どちらかというと負けた試合の方が課題が見つかりやすいので。
まだ試合でしっかり首相撲の展開になっていなかったり、いろいろとありますけど、OFGムエタイをやって気づいたことは、ムエタイに来たけど相手にムエタイをさせないことが大事かなっていう。
そこをちょっと極めていきたいところではありますね。
──OFGムエタイをやるからといってムエタイの技術を入れすぎないこと、自分のファイトスタイルを崩さないことは意識していますか?
小林 それはめちゃめちゃ感じてます。私がムエタイルールをやるからといってムエタイスタイルに寄せたら、自分の良さが全部消えて怖さがなくなるので、相手もやりやすいと思います。
──新しいチャレンジではあるものの、キック時代にやってきたことの延長という感覚ですか?
小林 そうですね。あとキックの時は首相撲がない分、組まれる心配がないじゃないですか。その分、前のめりになりすぎてうまく倒せなかったりとかがあったんですけど、OFGムエタイはOFGというところもあるんですけど、首相撲で組まれる可能性がある前提で試合をしているんで、距離感が一気に良くなったんです。
OFGムエタイは一番いい距離でパンチが打ててるんじゃないかなと思いますね。
KOを生む距離感とボディジャブの秘密
──OFGムエタイは一発で勝負が決まることも多いので、パンチの精度を上げることも意識していますか?
小林 パンチの精度も含めていろいろと気にしながらやっていますし、ほんまに距離感が一番大事かなって思ってます。
──小林選手といえばボディジャブでのKO勝ちが目立っていますが、ジャブというよりも前手のストレートという打ち方をしていますよね?
小林 はい。あれはポンって出してるんじゃなくて、一瞬で上からえぐる感じで打ってます。
時々、フェイントで出すときもあるんですけど。
──あのパンチもOFGだからこそ効かせやすい部分もありますか?
小林 それはめちゃくちゃあると思います。
「負けるより、面白くないと言われる方が怖い」
──OFGムエタイでの闘い方や理想のファイトスタイルは見えてきましたか?
小林 最初はこれやるの無理じゃんと思っていた時もあったんですけど、自分のスタイルを改めて見直して、今の状態が一番いいかなと思います。そこも含めて、OFGムエタイのファイトスタイルが定まってきたかなっていう感じですね。
──OFGムエタイを始めた当初は「ヒジで斬られたらどうしよう?」や「首相撲に捕まったらどうしよう?」という不安もありましたか?
小林 めちゃくちゃありましたね。
グダグダになったらどうしようとか。負けるより面白くないって言われるのが一番怖くて。
女子は男子より首相撲が多くなりがちだし、組まれ続けたらどうしようと思っていたんですけど、少しずつコツを掴みながらですけど、相手に組ませない・ムエタイをさせない闘い方が自分には合ってるんじゃないかなとは思います。
マフィア戦「今までで一番仕留めやすそう」
──対戦相手のマフィアにはどんな印象を持っていますか?
小林 今までやってきた選手とはまた違った、結構自分から前に来る選手ですよね。サネーガーム選手にKO勝ちしているというのもあるんですけど、今までやった中では一番体が強そうな印象で、ファイトスタイル的には一番やりやすいかなと思います。
──コンタクトする機会が多い相手だからこそ倒すチャンスも増えそうですね。
小林 どちらかというと来てくれる相手の方がやりやすいというか、距離を取るサネーガーム選手みたいなタイプとやると試合が長引くと思うので、今回の相手は仕留めやすそうかなというイメージですね。
メインイベントで3連続KOへ「このレベルじゃないところを見せたい」
──今大会はメインイベントで試合が組まれていますが、どんな試合をお客さんに見せたいですか?
小林 KO勝ちは絶対なんですけど、今回も同じ攻撃で倒したいなというのはありますね。ただ欲張ったりすると動きが悪くなることも経験しているので、欲張らずに普段通りの自分らしい試合を見せれたらなと思います。
毎試合相手は強いですけど、このレベルじゃないよというところを試合で見せたいですね。
「自分なら女子格の概念を壊せる」
──女子のOFGムエタイの道を自分が切り開いていきたいですか?
小林 女子格を変えるとかまでは言えないですけど、自分だったら女子格の概念を壊せるんじゃないかなというのは、ずっと前から思っています。
自分がOFGムエタイに来たことで、自分が一番OFGムエタイに合っているというか、自分しかいないんじゃないかなと思いますし、もっと格闘技を知ってもらえるように頑張っていきたいなと思います。
PROFILE
小林 愛理奈
所属:FELLOW GYM
生年月日:2000年11月2日
出身地:兵庫県加古川市
身長:152cm
戦績:
キック戦績
21戦 15勝 (6KO) 5敗 1分
KNOCK OUT REBELS SERIES.15
開催日時:2026年11月03日(火)
開場: 11:30
開始: 12:00
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/knock_out_rebls_series15

