「KNOCK OUTがすごい団体だって、最近知りました。ここで活躍していきたいです!」久保颯生、3度の準優勝を経てプロデビューへ「最後はパンチを当ててKOで勝ちたい」
KNOCK OUTアマチュアで11試合を経験し、3階級のトーナメントでいずれも準優勝という実績を残してきた久保颯生が、いよいよプロデビュー戦を迎える。もともとは社会人1年目に群馬県へ配属されたことをきっかけに、「何か始めないとヒマやな」と始めたキックボクシング。最初からプロを目指していたわけではなかったが、試合を重ねるうちに競技にのめり込み、KNOCK OUTアマチュアの舞台にも継続して出場してきた。一方で、アマチュア時代には前に出て攻め続けるスタイルゆえの課題も経験。プロデビューを前に、防御やガードへの意識を重点的に磨いてきたという。対戦相手は、前戦で1R KO勝ちを収めた加藤大智。182cmの長身を持つ相手に対し、久保はどのような距離でパンチを当てるのか。プロデビュー戦への思いと、ここまでの歩みを聞いた。
「あれ、すごくカッコいいな」と思ってトーナメントに
──今回、KNOCK OUTでデビュー戦を迎えますが、KNOCK OUTアマチュアで実績を積んでいたんですね。
久保 アマチュアの試合は13試合出たんですけど、そのうち11試合はKNOCK OUTアマチュアでした。
──それはKNOCK OUTでプロになることを目指していたからですか?
久保 正直、そういうわけでもなくて(笑)。ジムに入って3ヵ月ぐらいでアマチュア・デビュー戦だったんですけど、試合に出てみたいなと思った時に、一番近かった大会がKNOCK OUTだったんですよ。その時はワンマッチで出たんですけど、トーナメントのベルトが試合会場に飾ってあって、「あれ、すごくカッコいいな」って思ったので、トーナメントに出ようと思って。そこからはトーナメントに出てました。
──そのトーナメントでは、3階級に出場して……。
久保 はい、全部準優勝でした。結局、ベルトには手が届かなかったですね。
──3回の準優勝を振り返ると、どんな内容でしたか?
久保 それぞれで課題は違ったりしたんですけど、1回目に出た時は、まだキックを始めて半年ちょっとぐらいで。僕はどっちかというと防御はイマイチなんですけど、わりと前に出てガンガン攻めるタイプなんですよ。ガンガン行く勢いで、一回戦、準決勝と前に出続けて勝ち抜けて。ただ決勝では、そのスタイルだとワンデー・トーナメントは持たなくて、正直、決勝戦が始まる前からもうけっこう疲れてたんです。トレーナーが見るには、終盤まではほぼ互角ぐらいに闘えてたんですけど、ラスト10秒ぐらいで首相撲に捕まってヒザを連発されて、それで大負けしちゃったんですよ。その時、よかったところは前に出続けるアグレッシブな姿勢を見せられたところで、悪いところは、体力の消費を考えずに無策でがむしゃらにやりすぎたっていうところでしたね。
プロでは「もらってKO負けする可能性が高い」
──そこから、今回プロデビューするにあたっては、どういう点に気をつけて練習してきましたか?
久保 その後、何回かアマチュアの試合に出て、最初よりよくはなってるんですけど、まだちょっと防御力だったり、ガードへの意識が甘いところがあって。プロの試合はアマチュアと違ってヘッドギアもないし、グローブも8オンスの小っちゃいグローブなので、一発が命取りになると思うんですよね。だからアマチュアまでのスタイルだと、もらってKO負けする可能性が高いぞというのは、トレーナーにもずっと言われていたし、自分でも感じてたんです。打ち終わりとかでも防御力というか、ガードの意識をしっかりと持って闘うということを課題にして、けっこう重点的にやってきました。
──そもそもキックを始めたのはいつだったんですか?
久保 去年の5月頃、25歳の時ですね。僕は大学院まで行っていて、去年が社会人1年目やったんですけど、営業職で東京の本社から群馬県に配属になったんです。出身が神戸で、大学は北海道だったので、本当に縁もゆかりもない土地に送られることになって。同期もいないし、友達も群馬県にはなかなかいなかったので、何か始めないとヒマやなと思って、それでキックボクシングのジムに入ったんです。
──それまで運動とかは?
久保 中学と高校の途中まで陸上部で、1500m、中距離をやってて。大学ではランニングサークルみたいなのに入ってフルマラソンとかにちょくちょく出たりしてました。それで大学院の最後の年、就活が終わった後に、もう顔のケガとか心配する必要もないので、ちょっと格闘技をやってみたいっていう思いがあったので、大学のボクシング部に入ったんです。週3回ぐらいの練習なので、ユルい部活ではあったんですけど、そこで一応半年ぐらいやって。試合にも1回出て、卒業論文とかで忙しかったのでやめて、そこから3ヵ月ぐらいしてキックを始めた感じです。
──始めた時から、プロになることを考えていたんですか?
久保 いや、最初は正直、暇つぶしというか。仕事が終わった後に、何かに夢中になれればっていう感覚でした。将来的に試合とか出てみたいな、みたいなことはちょっと思ってましたけど。ただ、ちょっと練習していくうちに徐々にハマっていって、アマチュアで何試合か出た後は、ちょっとギアとかなしでプロの試合でもやってみたいなと思うようになっていってましたね。
「自分のパンチが当たって、加藤選手がパンチを出しにくい距離で」
──そうやって迎えるプロデビュー戦で、相手は加藤大智選手になりました。相手の印象は?
久保 前回の試合(アックス斧田戦)も見たんですけど、やっぱりデカいし、すごく基本がしっかりしてるなという印象ですね。前の試合を見る限りは、相手が迫ってきたらしっかりガードを高く上げてパンチをもらわないようにしているし、自分の距離で自分の打つべき攻撃を出しているなと思いました。
──一番警戒するべきと思っている部分は?
久保 一番はやっぱりヒザ蹴りかなと思います。アマチュア時代、ヒザパッドを付けていても、ヒザがモロに入ったら効くなっていうのは、自分で実感してるので、ヒザはもらわないようにしたいなと思います。
──逆に自分としては、どう攻めてどう勝ちたいと思っていますか?
久保 パンチが武器なので、徐々に回りながら相手のタイミングや間を試合中に読み取っていって、最後はパンチを当ててKOで勝ちたいなという思いはあります。
──加藤選手は182cmの長身ですが、身長差についてはどうですか?
久保 身長差もあるから、余計に加藤選手の距離で闘うのは危険なので、自分のパンチが当たって、かつ、加藤選手がパンチを出しにくい距離、ちょっとインファイトに近いようなところで闘っていく必要があるかなと思ってます。ただ、近寄りすぎるとヒザとかをもらうリスクも出てくるので、そこらへんはちょっと注意しながらですね。
──なるほど。
久保 中間距離とか長距離で、加藤選手の距離だと、僕のパンチは当たらずに、向こうのパンチだけもらってしまうのかなと、動画を見てて思ったので。練習でも大きい選手とかとマスとかしながらイメージしてやってきました。
「勝てたら、そのあとに考えたい」
──白星デビューを挙げてその先、プロではどんな目標を持っていますか?
久保 正直、その先のことは、まだそこまで考えてなくて。とりあえず、決まってからずっとこの試合のことしか考えずにやってきたので、もしも今回勝てれば、そのあとに考えたいなと思っています。
──しかし出身が神戸で、大学と大学院が北海道で、就職して高崎に配属されて、今回は常葉での試合。日本中を股にかけている感じですね(笑)。
久保 そうですね(笑)。福島県には行ったことがなかったので、勝ったら試合後、応援に来てくれる友達と観光とか行こうかなと思って、ちょっと楽しみにしてます。
──ここからはKNOCK OUTで活躍していきたい?
久保 はい。アマチュア・デビューもKNOCK OUTだったし、そこからKNOCK OUTアマチュアにずっと出てきたというのもあるし。その当時はキックボクシングをそこまで見てなかったので分からなかったんですけど、改めて見るようになると、KNOCK OUTってすごくでっかくて人気と勢いがある団体なんだなっていうのが分かって。この舞台で活躍できて勝ち続けたら、友達にも自慢できるなと思ってます。格闘技を知らない人とかでも聞いたことのあるような団体なんだなっていうのが最近分かったので、このままやれるならKNOCK OUTでずっとやっていきたいですね。
──では最後に、当日の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
久保 アグレッシブな姿勢を見せて勝とうと思っているので、そこを見てほしいですね。
──分かりました。ありがとうございました!
PROFILE
久保颯生
所属:BRAVE FIGHT CLUB
生年月日:2000年5月15日生
出身地:兵庫県神戸市
身長:172cm
本大会がデビュー戦
MOTHER VEGETABLE presents KNOCK OUT MX LIVE.2
開催日時:2026年09月20日(日)
開場: 17:00
開始: 17:45
開催場所:KNOCK OUT 常葉アリーナ
https://knockoutkb.com/events/_presents_knock_out_mx_live2

